大超寺本堂竣工報告のご挨拶

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本堂竣工報告のご挨拶


長年の悲願であります当寺の本堂の新築が予定通り無事完了しました。これひとえに遠近の檀家の方々には多大の浄財を賜り厚く御礼申しあげます。尚、多くの方々に心からのご声援とご協力をいただきましたこと、改めて厚く御礼申し上げます。
今から30年程前総代会で、本堂建て替えの話が出たことがありました。その時は、バブル崩壊の後で、日本経済が低迷している時でした。この時期に寄進の話をしても困難ということで断念したことを覚えております。その後、屋根のふき替えの話が出ましたが、高額な資金が必要ということで、この話も断ち消えになりました。その後、総本山の知恩院様から法然上人800年祭の寄付金があり、又10年に一度の五重相伝があり、一時旧本堂の建て替えの話が途切れていました。そして時が経過して、大雨、台風の度に雨漏り箇所がふえ応急修理の繰り返しとなりました。そこで平成30年5月総代一同集まり、専門業者の方も来ていただき、屋根裏に昇って現地視察をして相談しました。相談の結果総代全員一致で新しく建て替える案に決定し、本堂建設実行委員会を発足して建設のスタートを切りました。資金面につきましては、多数の檀信徒様の御協力をいただき、目標額を達成しましたこと心より厚く御礼申し上げます。
新本堂の設計は、当寺の檀家様で、大手ゼネコンへ勤めていた方で、一級建築士の資格をもっています木下様にお願いをしました。資金面でも大変お世話になりました。
次に建設業者の選定ですが、住職様から今まで庫裏の不具合を何度も親切、丁寧に修理してくださったこと、又地元業者でもあることから葛原建設様へお願いしたいと強い申し出がありました。更に大変厳しい予算の中で御協力を賜ったこと等で総代会で了承しました。
内陣の装飾においては、京都の大西法衣佛具店様がかぎられた予算の中で見事に仕上げて頂きました。
新本堂の建設の日程は、令和2年9月7日、旧本堂の遷座式、解体。令和3年4月3日、地鎮式。令和4年3月3日、上棟式。そして令和5年6月25日落慶法要へとほぼ計画通りに進んでまいりました。
新本堂の建設を振り返ってみますと、100年に一度のパンデミック、新型コロナ感染拡大に遭遇し、建築材料の入手困難、高騰、建設労働者の人手不足等の諸問題を経験しましたが、いち早く手を打っていただいたので予算内におさまり、納期通りに完成しました。建設会社、又関係各位に厚く御礼申し上げます。そして計画通り無事完遂できましたことは事業推進に当たって頂いた建設委員の皆様方の努力よるところでございます。その間にはご住職ご夫妻には一方ならぬご心労をいただき今日の完成があったものと存じます。
工事期間中は、ひとりのけが人もなく無事に竣工いたしましたことは、これひとえに関係者一同のご協力のたまものと深く感謝致します。
完成できました本堂は、旧本堂と比べ、耐震の強度アップはもちろん、暑さ、寒さ対策として空調設備が完備され、また高齢者に配慮して車いすでも楽に本堂に参れるようになり、格段と快適さが向上しております。このような立派な本堂を我々檀信徒がきっちり保全管理をして、これから遭遇されるであろう南海トラフ地震にも打ち勝って数百年耐えることと思います。
末長く御魂をお守りしてお念仏の絶えないお寺でありますように心をこめて念じます。皆様方誠にありがとうございました。
    檀家各位                                    令和5年6月25日
                                           大超寺本堂建設実行委員会
                                           建設委員長  山口 義美